品質改善活動(JMACご支援)の報告会がありました

本日、(株)日本能率協会コンサルティング(JMAC)ご支援による品質改善活動の報告会がありました。
2021年7月6日のキックオフから今日まで、約3ヶ月にわたる活動の報告会です。
この活動は今年度の新しい取り組みで、社外の方の力を借りながら「自分たちでは気づかなかった問題」「普段は着手できなかった問題」を解決・改善しようというものです。
まずは業務を整理・可視化して、次に品質保証体制の課題を抽出して全社で共有し、改善計画を立案して改善を進めて、流出不良を低減し会社の体質改革を目指します。
本日はテーマの洗い出しから改善計画立案までの報告(兼、今後の活動キックオフ)で、今後はいよいよこの計画を改善・実行するフェーズに入ります。

品質改善活動報告会

今回は初めての試みという事もあり、特別に活動コンサルと推進メンバーのインタビューを行いました。

●JMACセンター長 辻本さん(活動のコンサル、実施責任者)
今回の活動では、現場の実態を正しくつかむために、品質データの再整理と製造現場の声を拾うためにアンケートを取るなど、半田重工業様にとっては今までとは違ったアプローチで活動に取り組まれたと思います。
繁忙の生産状況の中、短納期のアンケート依頼にも関わらず、84%の回答率であったこと、多くの製造部門員が「品質問題の発生要因は自分の問題だ」と自責で捉えていたことなど、「良いものをつくりたい」という想いはしっかりとお持ちであり、品質向上の源となるポテンシャルを多く秘めているのだと感じました。
その中で、現状の品質改善が思うような成果を出せていない要因としては、その従業員のポテンシャルを効果的に引き出せていない状況が伺えました。品質向上には、ひとりひとりの力を合わせ、全員参加で取組むことが求められます。管理者が適切なコミュニケーションをとり、一つ一つの声を放置せず、粘り強く問題解決していくことが期待されます。
3ヶ月という期間での課題抽出及び計画立案をご支援させていただきましたが、「与えられた、受け身の品質改善活動」から「自ら主体的に動いていく品質改善活動」への大きな転換点になったのではないでしょうか。自らを律し、将来の半田重工業様の品質の基盤を作っていただけることを願っています。

●製造部部長 山下さん(活動の中心、製造部部長)
今回のコンサル(JMAC)による従業員アンケートから現状問題の分析・解析を行うやり方は、ディスカッションしながら半田の弱点を本音で理解してもらいながら、中長期的なロードマップを提案して方向性を示していただけて良かったと思います。
しかし、3カ月のディスカッションで製造部の部長として参加できない部分もあり、今後の活動の進捗に不安な部分もあります。
今回のコンサルにより外部から分析・解析を行うやり方は、製造としては初めてのことでもあり戸惑いもありましたが、JMACさんはディスカッションの進め方があまりにも手際が良く、ついつい話の流れでやれると思って計画に賛同したが後でやはり無理であることに気づいたりと、深く考えて物事を進めなければいけないと実感しました。
しかし、アドバイスを頂いた内容について計画を立てて無理なくやれる様にしてやり抜く事の大事さを教えられた、気がします
今後は、まず一番の(リソース)人の補充を行い、職制・職制候補が今回の活動の課題に参画して品質の向上に少しでも貢献していけるように進めていきたいと思います。

●品質保証部WL 井田さん(活動の事務局、実務担当者)
今回の活動で、外部から客観的に会社全体を俯瞰的に見てもらい、中から見ていただけでは気付けなかったテーマも色々出して頂き、半田重工業の品質の弱点というか足りない点が改めて整理できたと思います。
特に、納入不良発生構造の整理のページのようなフローチャートとか、それぞれの弱点を整理したうえで、じゃあ、このテーマをやる為にはまずこっちからとか基盤作りからとか、全体像やロードマップまでは社内の品質保証部だけではたどりつけなかったと思います。
今後はリソースの問題で、計画変更は起こりうるかもしれませんが、遅れが生じないように事務局として尽力していきたいと思います。

(株)日本能率協会コンサルティング(JMAC)のご支援はここまでとなりますが、今後は社内の力で各テーマの実践を進めていきたいと思います。

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